顛末記 その7 アイラ島ボウモア、ポートエレン

3/8  夜
17時オックスフォード→バーミンガムで乗換→23時グラスゴー→ブキャナンバスステーション→25時グラスゴー国際空港
26時 空港のベンチにて就寝。あたたかいし、やわらかいし、意外と快適。

3/9 6時
空港内のカフェにて朝ご飯。食パン、ソーセージ、ハム、スクランブルエッグ。こいつがひどかった。
パンは乾いてるし肉類は味がしつこくて、これで5ポンドも取るのだからぼったくりもいいところ。なのになぜか、お客たちは何も言わずに平然と食べてるんだよなぁ。
僕は店へのささやかな仕返しとして、レジのお兄ちゃんに「空港の500番バスの乗り場までどうやって行くの」と、わざとロシア語で尋ねてみた。イギリス人は、ロシア語をしゃべるアジア人を見るとやけにパニくるみたいで、ロシア語しかしゃべれない設定でにこやかにまくしたてると本当にあたふたしているのがおもしろい。オックスフォードでも、買い物をしていたら何やら英語でまくしたてる店員がいたので「何言ってるかわかんねーよ、ロシア語で話せよパジャールスタ?」と言ったら営業スマイルでサーッと引いていったし。便利なもんだなぁ。

7時 フライトチェックイン
9時 搭乗
飛行機は定員30人くらいのちっちゃいプロペラ機。すごくうるさいけど振動はそんなでもなかった。操縦が巧いのかな。
グラスゴーを発ってから30分足らずでアイラ上空に入った。見下ろすとアードベッグ蒸留所の建物が見え、そこを通過して右旋回してラガブーリン蒸留所の真上を通過し、ボウモアやポートシャーロットを見下ろしながら湾上で左に旋回して、飛行機はアイラ空港に着陸した。
(蒸留所の建物には大抵、海側の白壁に大きく自分とこの名前が書いてある。飛行機からでも十分見える。)
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10時 アイラ島に降り立つ
空港は1つのカウンターと10mくらいの荷物コンベア、あと小さなカフェが併設されている他は何もない。空港を出ても、バス停の他は何もない。30分ばかりバスを待つ。晴天、風少し。羊がすぐ近くまで来て、横柄な態度で草を食んでる。平和にも程があるってほど平和な風景。
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バスにてボウモアへ移動し、町のインフォメーションセンターにて何種類もの地図をもらう。
ボウモア蒸留所は、よく写真で見るそのままの姿で建っていて、嬉しくなってシャッターを切りまくった。
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蒸留所の建物の中へ入ると初めがインフォメーション兼売店で、階段を登って蒸留所の歴史年表を過ぎると、湾を見下ろすミニバーに着く。見学ツアーならこの先へも行けるようだが、明日1件予約しているのでひとまずここは眺めるだけにしておく。
ボウモアの街並みも、オックスフォードとはまた違った感じで統一されていて綺麗。低めの建物は大抵白くて、小さな窓がいくつかついていてかわいらしい。
街の人が皆知り合いのようで、すれ違う時にはほぼ必ず挨拶していた。
僕にも挨拶してくれるので、ちょっと照れながらも「ハロー」と返した。
土産物屋から出たところで、通りがかりのおばちゃんに声を掛けられた。どこから来たと聞かれ、日本だと答えると、おばちゃんはやっぱりねという顔をした。とても元気なおばちゃんで、ウルルンに出たことがあるとか、ペットの猫の名前は寿司だとか、寿と書かれた金のネックレスをしてたりとか、大阪で食べたしゃぶしゃぶが旨かったとか、色んな話を取りとめもなくまくし立てていたが、相当日本が好きだってことはわかった。ぜひそのままのあなたでいてください。スシ君にもよろしく。

14時
バスでポートエレンに移動し、今夜泊まるB&Bを探す。B&Bの名前は「オイスターキャッチャーハウス」。オイスターキャッチャーって鳥は日本語だとなんていうのかわからないけど、写真で見る限りなかなか強そうな鳥だ。
目当てのオイスターキャッチャーハウスはフレデリッククレセント湾に面したメインの通りに面していてすぐ見つかった。
ベルを鳴らしても声を掛けても誰も出てこない。ドアの鍵は開けっぱで、階段の端には空の卵ケースと10ポンド札が置いてある。
リビングまで入って声をかけて、しばらくしてやっと人が出てきた。無用心だなと思ってしまうのだが、田舎ではよくあることなんだろうな。人のよさそうなおばちゃんで、多分この人がメールでやり取りしていた人なのだろう。
「あなたの部屋よ」と通されたのは、ダブルのベッドに洗面所にユニットシャワーがある部屋。なんとまぁ十分な設備だこと。何より、窓からポートエレンのちっちゃい方の湾が見渡せるのがすばらしい。いい宿を取ったもんだ。
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海岸でピートのかけらを拾ったりしているうちに夕暮れになり、湾の水の色がゆっくりと変わっていくのをなんとなく眺めた。

20時
Nちゃんが「スコットランドに行ったらハギスを食べておいで」と言っていたので探してみた。
手始めに、近所のBarに行ってciderを飲みつつ、隣に座っていたおばちゃんに「自分は旅行者で、ハギスが食べてみたい。ハギスってどんなの?」と聞いた。するとそれまでにこにことしていたおばちゃんは急に怖い顔になって、「ハギスは私には辛すぎる」と言っていた。その後も何か早口で言っていて聞き取れなかったけど、多分ハギスに対するバリゾーゴンだったのだと思う。おばちゃん、そんなにハギス嫌いか。苦笑しながらサンキュー、アイトライサムデイと言っておき、おばちゃんを残してbarを出た。

ハギスに対して多少の恐怖を感じながら、町に一軒だけあるスーパーに行くと、奴は惣菜コーナーに置いてあった。ハギスと、付け合せのマッシュポテト・・・?
B&Bに帰ってレンジでチンしてもらって食べてみると・・・うーん、まぁ、味が濃くてつなぎの弱いハンバーグ?という印象だった。一緒に買ったライスプティングイチゴ味の方がよっぽど気持ち悪かった。甘ったるいのに、ご飯の粒々食感があるのはよろしくない。
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覚悟していたよりハギスがずっとまともで、何が問題なんだろうなぁ、若者と高齢者との味覚の違いかなーと思いながらおばちゃんのバリゾーゴンを思い出していたが、原材料表示を見て凍りつく。
ラムラングとか、ラムリバーとか、内臓系の羅列が目に飛び込んできた。。。なんだこれわ。僕が肉だと思っていたのは臓物ミンチの塊だったようで、肉なんかひとかけらも入ってない代物のようだった。ガーン。
まぁ、日本だってもつ鍋とかハツとか食べるもんなぁ。これはこれであり・・・・ですよね。うん。なんか、いろいろなコクのある味わいだったな。
マザーには先刻、フルスコティッシュブレックファストをお願いしちゃったから、多分明日の朝もハギスを食べるようなんだけど、大丈夫かな。
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by kurorai | 2010-03-29 11:48
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