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さっきの夢

さっき、むちゃくちゃなのに妙に質感のある夢を見た。

俺は学校の南側の階段を9階から駆け下りていくんだけど、階段は7回の踊り場で行き止まりになっていた。目の前完全に壁。少しモルタルがはみ出していた。
仕方がないから8階に戻り、ベランダ脇の凹みでアラーム機能付きの弁当を食べる。ふと脇を見ると、エレベーターのあったスペースには階段が新設されていて、デパートの階段のように、右回りと左回りを組み合わせた構造なのだが、通路の幅が微妙に違う。
逆回りで一緒に降りてみようぜ、と友人Sを誘い、俺は早速狭い方の階段を降り始めた。踊り場を回ったところで急に天井が低くなり、四つんばいにならなければ通れなかった。7階はいつものよう活気で、数学科のM先生は日向ぼっこをしていた。
さらに降ると、階段の幅が50センチくらいになった。逆回りを覗くと普通に広くて不思議だった。
そして踊り場には、道を塞ぐように大きな洋式便器が置いてあった。狭いのに手摺の方向を向いているため誰も使うことはできないだろうが、きっと芸術作品なのだろう、と思った。

いよいよ2階までくると、階段の幅は10センチほどになった。その分逆回りは広くなっていたので、もはや壁に段差が付いている程度にしか見えなかったのだが、そこを上がってくる生徒が幾人かいた。
いつの間にかその10センチの幅に、登り専用のエスカレーターが付いていた。段差がなかったからベルトコンベアかもしれない。
今までの階段を降れなくなったので広くなったほうの階段で1階まで降りると、実は地上までまだ3階分高いところだった。吹き抜けの広い空間に下までエスカレーターが2本伸びていて、そのエスカレーターが入退場ゲートになっている、とアナウンスが流れていた。学校への出入りは入場券か一日フリーパスを買わなければならないが、生徒証がパス代わりになるから生徒は並ばず入場できます。とアナウンスは続いていた。

体育館棟のあたりは、丸ごとゲームセンターになっていた。外で問題を起こされるよりは、学校の目の届く範囲で遊ばせるという、教育委員会の新判断によるものと記憶していた。
やけに賑わっていて知らない人もたくさんいたが、なんとなく中を覗いていたら友人Tに声をかけられた。欲しい景品が取れないから代わりにやってほしいと言う。いいよとついていくが、その取れない機械は、ルーレットの点数が5点になると景品を落とすタイプ。
これは内部の回路が頭いいから、一定額投入しないと取れないよ。と教えると、Tらは残念がっていたがすぐ他のを取ってほしいと言うようになった。そろそろゲーセンのやかましさが耳に響いてきた時、友人Cが現れ俺の腕を引いて外に出ていった。別れ際にTが、リコピンキャンデーという真っ赤な包装の飴をくれた。
Cと外の道を歩くと、どこを見ても道端でタバコの煙を吐いている人がいる。いつか前にもやっていたようにCは露骨に顔をしかめてしゃべりだした。
こんなに作り替えちゃって、私は前の学校のほうが良かった。これじゃ生徒が落ちぶれるだけよといった内容の事をばーっとまくしたてた後、俺の顔を覗き込むから、同意の言葉を言おうとしてCを見返したら、目が覚めた。。。
by kurorai | 2005-12-06 09:04
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