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ふむ。

『ジェネリック医薬品は誰もが安心して薬をお使いいただく為のお薬です。』

だってさ。CMで言ってた。特許切れの薬を別の会社が別の名前で売って、安く儲けるものらしい。それによって患者の経済的負担は軽くなり、国民医療費も削減できると、そういう触れ込みだったな。
でもさ、皆がジェネリックを使ったら、新薬開発なんて馬鹿馬鹿しいやっていう気風が業界に流れて、日本全体の開発技術が落ちたりはしないのかね。少なくとも、特許期間に制約された開発費用しか出さなくなるよなぁ。
そうすると、本当に必要な薬、例えば筋ジスやHIVの特効薬みたいのも、開発されなくなっちゃうかもしれない。

確かに、医療費削減って声高に言うだけの現状があるんだと思う。でも『誰もが安心して云々』っていう某社の言い分が浸透し過ぎるのは、僕らの孫の代にとってプラスなのかマイナスなのかは微妙だな。そこまで言わずとも、少なくともジェネリックは100%消費者(患者)の味方だなんて思いこんじゃいけないなと。

まぁ、新薬の中には金儲けしたいだけなんでしょってお薬も見られるけどね…。「投与によってこの疾患による死亡数が20%改善されました」って歌い文句を、考えなしに鵜呑みしちゃいけない。発病10万人に対して死亡1人だったのが、投与によって0.8人になっただけかもしれないから。
by kurorai | 2006-05-26 23:15
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